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羽田にて。

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羽田空港の72番ゲート。いつもは人で溢れるこの場所も今日は閑散。水曜日の昼下がりという中途半端な時間のせいだろうか…。搭乗予定の鹿児島行きの時間まではまだ二時間弱の余裕がある。

 

さすがに搭乗口前のソファーはちらほらと人がいて、広島便、熊本便などを待っている様子。閑散とした空間の中でも更に人の少ないパソコンコーナーを見つけて逃げ込んでみた。普通のコンセントに加えて充電用のUSBコネクタが完備されている。iPhoneをつなぐと直ちに充電が始まった。しかも2Aと心強い。さすが日本の空港のやることは芸が細かくてありがたい。

 

ピアノの音が聞こえる。きっとこの場所では生演奏ではないと思うが、グランドピアノのダイミックレンジを感じる音だから、スピーカーでなく自動演奏だろう。ジャズ…ではない。テンションを混ぜたコードをゆっくりと回している様な音。旋律とか曲とか言うよりも音…という方がピッタリと来る。

 

晴れて穏やかな滑走路が遠くに見える。航空各社のロゴを纏った飛行機が搭乗口からゆっくりと行儀よく並んで滑走路に向かっていくのが印象的だ。まさかこんな場所でこんなに緩い快適な時間が手に入るとは思わなかった。この感じなら今日は雲の上からいい感じの夕暮れが見れるだろう。夕方のフライトは実はそれが目的だったりする。

 

そう言えば、初めて飛行機に乗ったのはいつだったろう…。確か19歳の冬だった気がする。ANAの仙台行きだったと記憶している。仙台の近傍の温泉で忘年会があり、それに参加するために乗った。しかも人の支払いで…。当時はいわゆるバブルの頃で社会に金が溢れていて、僕らは小僧の頃に贅沢を覚えてしまった気がする…。

 

初めての海外フライトはキャセイバシフィックでの香港。香港はどうにも湿度が高くて暑苦しい空気が好きになれずに一度しか訪れていない。そして、再度訪れようとも思わない。まぁ、そんなことを言いつつもビクトリアピークから見た九龍の夜景は歌にした位の好きな景色ではあったのだが…。

 

その後に本格的にハワイにハマり、毎年のように成田からハワイに通うことになる。初めて羽田空港を使ったのは長女が生まれて初めてのハワイへのフライトだったと思う。まだ一歳の長女を連れての長旅は大変と予測して、成田へ行かずにサクっと飛べる羽田を選んだのだった。しかし成田と違って航空会社の選択にも制限があってチャイナ・エアーを使ったのだけど、振り返ればとても快適なフライトだった。全く料金を払っていない長女に航空会社はお菓子の詰まったリュックをプレゼントしてくれた上に、子連れということで特別扱いを頂き、長蛇の列にも並ぶことなく全く快適な旅だった。

 

ハワイの素晴らしさを書き始めると乗り遅れそうになる位書いても書き足りないので割愛することにする。また、ハワイは体験するという表現が適していて、僕などの限られた語彙では伝えきれる自信が全くないので…。

 

それからしばらく空港には縁のない時期が続くのだが、ここ数年は度々国内線のお世話になっている。それまでは仕事の移動と言えば新幹線ばかりだったが、遠方への移動が増えて必然的に空港を利用することが多くなった。特に九州はよく訪れていてこの二年で福岡やら鹿児島やらで四回訪れている。そう言えば高校生になった長女と一週間違いで札幌に行ったのは去年の9月のことだった。

 

行く先々の土地の思い出は語り始めたらキリがない。出会う人、食べ物や酒、その土地の独特の雰囲気…。やはり、空港はそんな思い出のデフォルトゲートウェイなのだと思う。

 

空港へ向かう電車から眺める海の景色と、活気がありつつもどこか厳粛な空港の空気感が大好きだ。ワクワクとホッとか同時にやって来る不思議な場所だから。

 

ビールの缶が空いた。

 

ファイナルコールはまだまだ聞こえない。

 

…なんつって (笑)